前回は 運動と免疫の関係 のお話をしました。
今回は、実はよく現場でも聞かれる、
「 体調が少々悪くても運動した方が良いですか? 」
という質問にちなんだお話しです。
体調が悪くても、運動をしようというその意識の高さ!(恐れ入ります…)
運動習慣がない方からすると、
「ありえなあ~い」
質問かもしれませんが、実はよく聞かれます。
その答えは・・・
「体調が悪いときは、無理をしてはダメです」
当たり前のようなことですが、ちゃんと理由があります。そこを抑えておきましょう♪
その理由としては、体調が悪い場合、カラダでは何が起こっているかというと、
体調不良の原因と戦っている状況下にありますから、
わざわざ運動をして無駄に体力を消耗する必要はないのです。
簡単に分かるかもしれない答えですが、ずっと長く運動習慣がある方や、
例えば、夏場は暑くて運動できなかったから、その分秋からは運動頑張らなくちゃって考えている方
そのような方たちにとっては、頑張らないといけないからって、このような質問が出てくるのです。
ですから、ここでもう少しそのことについて、詳しく説明していきます。
実際に1990年代に、風邪のウイルスに感染させて、風邪でも運動させたらどうなるのか?
という研究があります。
その研究結果で何が分かったのかというと、
このような研究成果が得られたそうです。
何とも微妙な成果ですが、マウス実験によると、運動をさせた方がウイルスに打ち克ちやすくなる
そのような効果もあったそうです。
体調不良時に、カラダを動かすことに多少のメリットはありそうですが、
風邪の症状が悪化しないのかなぁって程度に覚えておくくらいでよさそうです。
さらには、鼻水やのどの痛みなどといった首から上の症状の場合、
風邪を引いていても運動による悪影響はないようです。
いずれにしても、大したメリットは感じられないようなので、まずは体調を回復することに全力を注いだ方がよさそうですね!