前回お話しした、「アメリカの良いところ?!」 でも分かるように、
健康意識の低さや予防という考え方への認識はまだまだ我らが日本では低いと感じています。
例えば薬を飲むのも、医者に言われたから。
それで良くならなかったら、医者のせいだ・・・。
そのように勘違いされている方は、多く存在していると思います。
確かに、医者に対しての絶対的な信頼があるのかもしれないのですが、
しかし、それを選択しないといけないのは自分自身であるということを忘れてしまっています。
その他にも、普段の我々の活動の中でも垣間見れるときがあります。
市町村や自治体から体操教室などを依頼されたとき、
「我々も自身の健康づくりの為にもっと運動などを行ってカラダを動かすことに時間を使うべきです!
そうすることで健康的な毎日が送れるし、介護予防に繋がります。」
と決まってお伝えすることがあります。
その中にはもちろん、時間だけでなく、健康づくりのためにお金も投資するべきという考えも含まれます。
しかし、よく聞くご意見や感想としては、
「面倒くさい・・・。」
「わざわざ自分でお金を払ってまでは…」
という残念な声です。
悪くなっての治療にはお金をかけるのに、生命保険にはお金を投資しているのに、
このような意見には本当にがっかりさせられます。
そこで健康に携わる者として思うことは、この考え方と環境を変えていく必要があるのだということです。
「年に数回の無料体操教室に行くことで満足していないでしょうか?」
「月に1回の運動や体操で、健康になれますか?」」
(行ったらそれで終わりにしてないですか?)
「近所の人が行くからといって、自分のためではなく人のために、仕方なく決断していませんか?」
「生命保険や自動車保険など、何かあった後の投資はしているのですが、何かないようにするための投資には目をつむっていないでしょうか?」
人それぞれに考え方は違うのだと言ってしまえば、それまでですが、
しかし、健康であることや病気にならないことは皆の共通しての目標です。
だって、私たちは、身体が資本ですから。
その為に運動・スポーツなどカラダを動かすことは、健康維持に大きな役割を担っているのですから。
私がこのように改めて訴えているのは、超高齢化社会の現実に向けて国が取り組んでいこうとしていることと、
実際に現場で行われている市区町村や自治体などにおける取り組みの量と質にギャップがあることを感じているからです。
また健康であるべき当事者(参加者)は、その社会問題に対する取り組みすらも分かっていない。
自分の健康づくりなのに、与えられることが当たり前と思ってしまっている。
その結果、受け身になっていると感じているからです。
日本が他の諸外国に比べ、健康意識が低いのは、受け身になっているからです。
昨今のコロナ対策の取り組みでも分かるように、
日本は石橋をたたきながら、慎重に渡るという国民性です。
それは時には慎重で良い面もありますが、それが時として悪く作用してしまうこともあります。
スピード感がないために、後手後手に廻り、いっこうに成果が出てこない・・・。
時と場合において、その考え方を変えないといけないことがあると思います。
そこで我々は、参加者の方に伝えていくことや他人任せになっていることを改善していくために取り組むことが
健康事業を行っているココフルのNPO活動としての使命であると感じています。