私たちがこれから多くの方の健康のためにできることは何なのかを考えたとき、
それはやはり予防に対する取り組みではないかと。
従来行っている体操指導そのものもそうですが、これからはそれ以上のことをしていかないといけないと感じています。
そこで、皆さんに質問があります。
「あなたは自分のために、健康予防として、どれくらいの投資をしていまか?」
例えば、
このように色々な投資の仕方はあります。
お金の金額の大小もあるかと思いますが、何をしているかという投資の内容も重要ですね。
「ではそのことに、時間はどれくらい使っているでしょうか?」
などいろいろだと思います。
時間に関しての健康指標と言えば、実はすでにある指標が発表されています。
2013年のアクティブガイドによると
「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行う」 ならびに 「息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う」
とあります。
また、65歳以上のシニアの方を対象にすると、
「強度を問わず、身体活動を10メッツ時/週行う。具体的には横になったままでも良いので、身体活動を毎日40分行う」
という基準があります。
次に、投資した金額はどうでしょうか。
例えば、
あなたはいかがですか?
ぜひこの機会に、振り返ってみて下さい。
仕事や余暇の過ごし方など、生活のためには健康が不可欠です。
そのため、一般的に所得が高い世帯のほうが所得の低い世帯より、健康を重視し、健康にお金をかける傾向があると言われています。
「病気になっていないのに、健康予防にお金をかけるのはちょっと……」と考える人も大勢いるのが現状です。
しかし、目先の利益を優先して健康投資を怠った場合、結果的に病気を発症して治療に高額な医療費がかかってしまうことも少なくありません。
それは仕方のないことです。
なぜなら、この問題は医療に対する日本の背景がそのようにさせているからです。
その背景というのは、日本の保険制度にあると私は考えています。
日本の平均寿命は世界的にも群を抜いて高いのは周知の事実ですが、それは医療保険制度が他国とは大きく異なるからです。
ほとんどの国民が平等に保険を使って医療を受けられる。それは大変すばらしいことではあります。
しかし、この良さを感じるのは病気に罹ったときやケガをしてからの話です。
病気になったら治療し、ケガをしてからリハビリをするといった発症後のサポート体制になるのです。
国民皆保険だと安価で医療が受けられます。
その制度自体は我々国民の健康に対しての大変助かる制度ですが、それに甘えてしまっている自分たちが問題なのです。
予防に対する取り組みといった考え方にブレーキをかけてしまっている気がします。
もちろんここ最近では、色々な世代がスポーツジムへ通っていたり、ウォーキングやジョギングをされていたりという光景もよく目にするようになっています。
しかし、まだまだ病気やケガをしてから自分のカラダにお金をかける!
(厳密に言うと、かかってしまっている・・・)
このサイクルをどうにか変える環境を作る必要性があるのではないでしょうか。
自分が将来病気になるリスクを考慮し、
「病気になってから治療にお金をかける」のではなく「病気になったときのリスクを考え、予防にお金をかける」
この発想が本当の意味でのリッチな発想だと考えます。
(つづく・・・。)