北九州市立大学の非常勤講師　

活動報告。
本日は北九州市立大学の非常勤講師としての活動報告です。

今年で3年目。北九州市立大学の非常勤講師をやらせていただいております。
大学で教えるなんて大変恐縮なのですが・・・普段のココフルの活動や経験を通して生徒たちに伝えられる実習メインの授業で、大変貴重な機会をいただいています。

生徒たちはこの授業を通して、地域のシニアの皆さんに対して公開講座を行っています。自分たちで目標を立て、プログラムを考え、準備した講座を5回に渡ってシニアの皆さんにお届けします。

そのために必要なシニアについての知識から、実際にプログラミングやプレゼンテーションの仕方まで、本番のリハーサルも行いながら皆で考え、創り上げていく授業です。

私がこの授業で生徒たちに伝えているのが安全はもちろんですが、何より準備の大切さと、参加者ありきということ。
200％準備して臨んで、やっと本番100％に近い結果が出せるかどうか・・・だと常日頃の活動の中で感じています。
しかも、グループ指導でのシニアが対象の場合、その個人差は心身ともに大きく、すべての方に満足いただけるプログラムを提供することの難しさは未だに頭を悩ませ挑戦し続けている部分でもあります。

生徒たちも、毎日何かと忙しい中、今年も一生懸命準備し、リハーサルを重ねました。
ただ、本番通りのリハーサルをやるというのは、難しさもあるようです。ついつい気が抜けていたり、前に立つ人以外が受け身になってしまったり。
そして肝心の参加者目線が抜けてしまったり。
前日のリハーサルが100％でなければ、本番にそれ以上のものができるはずもなく、シニアの皆さんは内容がどうあれ皆に合わせてくれるのだということを生徒には伝えています。そこに甘んじるのか、よりよいものを目指すのか・・・自分たちで考え取り組んでくれています。

そして、どんなに準備を重ねても、本番では思わぬ出来事が起こったりする。それが参加者ありきな部分であり、臨機応変に対応する力が身につく実習ならではのことです。生徒も各々、臨機応変さが必要だと身を持って感じていました。

といっても、毎年思いますが、生徒たちは、本当に“上手”です。
今年は特に誰一人資料を見ることなく、話す内容もすべて暗記していました。もちろん彼らの見えない努力です。
ただ“上手”であればあるほどスラスラと話せてしまうので、目の前の【参加者】が見えていないことがあったり・・・。これは講師の養成スクールでも必ずお伝えするところですね。
逆に最初は人前で話すことが苦手だった生徒も、克服し、自信をつけていく姿を見れるのは本当に嬉しいものです。
毎週、色々な彼らの変化に感動し、今年もあっという間の前期授業でした。

シニアに喜んでもらいたい、シニアに元気になってもらいたい！！

その参加者に対する想いが何より伝わるのだと、前期最後の授業で改めて彼らに伝えました。私の想いも生徒たちに伝わっているといいな。。。

生徒たちに伝えながら、自分も顧みることができる大学での授業は、本当に勉強になります。このような機会をいただけて毎年本当に感謝です。そして、私を一時でも先生にしてくれるのはみんなのおかげ。

みんな、本当にありがとう。