NPOって何？

現在、福岡県内の法人数は800団体を超え、全国では5万団体以上がNPOとして活動しています。皆さんも随分NPOという言葉を耳にすることが多くなってきたのではないでしょうか？

でも、そもそも｢NPOって何？｣って思いませんか？

NPOは、英語の『Non-Profit Organization』の略で、ボランティア団体や市民活動団体などの「民間非営利組織」を広く指します。つまり、株式会社などの営利企業とは違って、「利益追求のためではなく、社会的な使命（ミッション）の実現を目指して活動する組織や団体」の総称のことです。

◎まずは民間の団体というのが大きな特徴
非営利（＝営利を目的としない）団体には政府や自治体も含まれますが、NPOは政府等の行政組織ではなく市民が主体となった組織を指します。

◎非営利活動を行う団体
非営利と言うと、対価をとらずに無償で活動を行うといったイメージがありますが、決してそうではありません。NPOの非営利とは、収益活動を行っても構わないのです。ただ、その収益を本来のNPO活動に充てなければならないということで、利益の分配を行うことができないだけです。非営利＝ボランティア（無償）と思われている方がまだまだ多いですが、組織的に継続して社会貢献活動を行なっていく為にも必要な対価はいただいております。

◎組織的な活動
NPOは個人のボランティア活動でなく、責任ある体制で臨み、継続的に活動を行います。
このうち、特定非営利活動促進法に基づき法人格を取得した法人を、「特定非営利活動法人(NPO法人)」と言います。

≪NPOの特性≫

NPOには以下のような特性があります。
●先駆性ー前例や公平性、利益などにとらわれることなく、先進的・先駆的な試みに取り組むことができます。
●迅速性ーできることから直ちに取り組むことができます。
●多元性ー地域に密着した個性的な活動ができます。
●批判性ー社会の問題を発見・指摘し、改善策を提案することができます。
●人間性ー人と人との結びつきを重視した活動ができます。

≪NPO法人とは≫

「NPOって何？」ということについて説明してきましたが、NPO＝NPO法人ではありません。先に述べたように、特定非営利活動促進法の下、一定条件において法人格を与えられた団体がNPO法人です。
実は、法人格があってもなくてもNPOはNPOで、単にNPOという時は両方を含むことが普通のようです。法人ではないNPOは任意団体として呼ばれ、届出等は必要なく自由に活動できます。一方、NPO法人になると団体として様々な契約を結んだり、財産を保有したりすることができます。また、権利や義務、責任が明確化されますので、組織としても安定化がはかれます。ただし、法人であるため、会計の適正化、情報公開など法的ルールにそった運営と責任が義務づけられます。

また、NPOやボランティなどについても情報発信していきます。

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